現在のインプラント治療の問題点今、日本で行われているインプラントに関して考えられるべき問題点があります

現在のインプラント治療の問題点

通常のレントゲンだけで行われる診断では、確実な情報が得られていると限らない

インプラントは慎重さを特に求められる治療方法です。安全、確実を目標に取り組むためには 何をおいてもまず 診断が正確になされなくてはなりません。そのためには 模型、レントゲン、お口の診査など行います。 特にCTを設置して始めて感じますが、CTの有効性は計り知れません。ただ通常のCTは照射線量(被爆量)が多いのですが、当院で撮影します歯科用CT(3DX)に限っては 一枚が 通常のCTの30分の1の被爆しかありません。 必要な情報を、より少ない安全な照射量(被爆量)で得られることのメリットは大きいといえます。しかし欲しいCTによる情報ですが、 CTを設置している歯科医院が 今のところ極めて少ない現状から わざわざ病院に出向く煩雑さも 影響しているのかも知れません。

他の治療をおろそかにして インプラント外科治療に ウェイトを置き過ぎである

インプラント治療で 最も大切なことは インプラント手術の成功でなく、治療を受けられる患者様が インプラントによりしっかりと食事や 会話ができるようになり、残っている歯も含めて 健康な状態が 末永く確保されることです。しかし その設計図が 十分な強度にたえられない建築物のように 構造上の問題を抱えていたりする場合も見受けられます。歯周病治療、歯の神経の治療、虫歯治療、矯正治療、審美歯科治療、そしてかみ合わせ治療など  お口全体を考えた設計で かつ全ての条件を満たしてこそ インプラントの素晴らしさを 強調できると 私は考えています。

外科的ダメージが大きい手術を選択しすぎ

患者様にとってどの選択が一番よいのか。インプラントの学会発表では やたら こんな難しいテクニックを成功させましたといった症例が並ぶ傾向があります。ダメージの大きな手術は それなりに手術リスクを伴う代わりに 学会、講演の場では、観る者の関心は確かに引くことになります。これは歯科医師相手の学びの場であり より発展的なテーマを求める以上はいたしかたないのでしょうが、しかし 実際の臨床現場は ひたすら相手は患者です。何より その方の人生を考えなくてはなりません。 できれば 最小のリスクで 最小のダメージで その上で最大の効果を提供したい。そこから 手術方法の選択を考えていくことが必要でなないでしょうか。相手が身内、あるいは自分自身ならどんな選択をするかなのです。

インプラントが100%成功するものでないことも知ってもらう必要がある

インプラント治療は 世界のどんな著名なインプラント専門医でも 高い成功率の数値を誇示しても100%の成功はありません。手術中 様々な困難に遭遇することが多いのが インプラント治療です。そのリスクもディメリットも 全て理解していただいて その上で 成功後のメリットが大きいインプラントをお受けいただけるようにすることが大切です。

メインテナンスが十分でない場合がある

やはり インプラント治療は 治療中も 治療後も管理が何より大切です。インプラントして セラミックをかぶせ 咬めるようになったから終わりではありません。そこから始まるのです。もちろん 他の歯科治療もメインテナンスが重要なことは いうまでもありませんが、特にインプラント治療は 前もって その重要性を分かっていただき、十分理解を示された方にのみ 行うべきなのです。そういうコンセプトが 絶対に必要です。

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